歴史(由緒、ご縁起、裏話など)
- 創建と由緒:景行天皇41年(西暦111年)5月5日、大神の託宣により鎮座したと伝わる約1900年の歴史を誇る古社。大化の改新(645年)で武蔵国の国府が府中に置かれた際、国司が国内の神社を巡拝する労を省くため、武蔵国の著名な六社(一之宮〜六之宮)を合祀した「武蔵総社・六所宮(ろくしょぐう)」として創建・整備された。
- 東京五社の一社:東京大神宮・日枝神社・明治神宮・靖国神社と並び、「東京五社」に数えられる格式高い神社。
- 裏話・エピソード:源頼義・義家父子の奥州平定祈願や、徳川家康による社領寄進・馬場の献上(現在の馬場大門欅並木)など、歴代の武将・時の権力者から絶大な崇敬を受けてきた。徳川家康も関ヶ原の戦いや大坂の陣の勝祈願成就の御礼として本殿を造営している。
ご祭神(どのような神様か)
- 主祭神:大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)
- 出雲の大国主神(オオクニヌシ)と同神。武蔵国を開拓し、人々に衣食住や医療・まじないの術を授けた国土・地域の守護神。福神、厄除け・厄払い、縁結び、商売繁盛、交通安全の神。
- 相殿神(武蔵国六所宮の神々):
- 一之宮:小野神社(小野大神 / 瀬織津姫命)
- 二之宮:小河神社(小河大神)
- 三之宮:氷川神社(氷川大神 / 須佐之男命)
- 四之宮:秩父神社(秩父大神)
- 五之宮:金佐奈神社(金佐奈大神)
- 六之宮:杉山神社(杉山大神)
- ※さらに御霊大神(武蔵国の国造・祖霊神等)を祀る。
境内の見所や開運スポット
- 馬場大門欅並木(ばばだいもんけやきなみき):府中駅から神社へと延びる約500mの参道。徳川家康や秀衡・義家ゆかりの献木に起源を持ち、ケヤキ並木として唯一「国の天然記念物」に指定されている。
- 樹齢千年の大イチョウ(御神木):本殿裏手にそびえ立つ巨木。根本に「巻貝」に似たコブがあり、産後の肥立ちや母乳の出が良くなると伝わる屈指のパワースポット。
- 随神門と中雀門:重厚な木造建築美を誇る大門。彫刻や扁額の格式の高さが見どころ。
- 宮乃咩神社(みやのめじんじゃ / 境内摂社):芸能と安産の神・天鈿女命(あめのうずめのみこと)を祀る。「穴の開いた柄杓(水が抜けるように安産を祈る)」が多数奉納される。
- 水神社・人形流し(ひとながし):境内奥の清流に人形(ひとがた)の紙を流し、知らず知らずについた罪穢れや厄を祓い清める開運スポット。
年間を通しての注目行事及びキーアイテム
- 【4月30日〜5月6日】くらやみ祭(例大祭):関東三大奇祭の一つ。メインの5月5日夜、街の灯りを消した漆黒の闇の中、日本最大級の大太鼓の地響きとともに八基の神輿が御旅所へと渡御する大迫力の神幸祭。
- 【7月20日】すもも祭:源頼義・義家父子が戦勝祈願のお礼にすももを供えたことに由来。厄除け・五穀豊穣の「からす団扇(からすうちわ)」「からす扇子」が特別授与され、境内にすもも市が立ち並ぶ。
- 【9月27日・28日】秋季祭(くり祭):太々神楽の奉納とともに、境内に約260基の奉納行灯が灯る幽玄な秋祭り。徳川家に上質な栗を献納した時期に重なることから「くり祭」と呼ばれる。
- 【秋・10月】武蔵国府の酒まつり:かつて境内に醸造所(神酒所)があった歴史にちなみ、武蔵国の銘酒をはじめ全国の銘酒・地酒が境内に集結する人気イベント。
ここだけの特別な授与品やアイテム
- からす団扇・からす扇子(主にすもも祭期間/通年一部):カラスの絵が描かれた団扇で扇ぐと、悪霊や災難、害虫が祓われ、幸福が舞い込むとされる伝統の授与品。
- 貝守(かいまもり):御神木大イチョウの「貝のコブ」伝説にちなむ、安産・健康・厄除けのお守り。
- 武蔵総社 厄除け守・縁結び守:六社すべての御神徳を宿す強力な開運守。
御朱印(通常と季節限定、および末社の御朱印など)

- 通常御朱印:「大國魂神社」の墨書に「武蔵総社」の朱印。
- 境内社御朱印:「宮乃咩神社」「東照宮」などの御朱印。
- 季節限定御朱印:くらやみ祭、すもも祭、くり祭、季節の特別和紙御朱印(春限定の桜・新緑の意匠など)。
通常時の御朱印、授与品、祈祷などの受付時間
- 開門時間:
- 3月1日 ~ 9月14日:6:00 ~ 17:00
- 9月15日 ~ 2月28日:6:30 ~ 17:00
- 授与所(お札・お守り・御朱印):9:00 ~ 17:00
- ご祈祷受付:9:00 ~ 16:00
アクセスや立地について
- 所在地:東京都府中市宮町3-1
- 最寄り駅:
- 京王線「府中駅」南口より徒歩約5分(欅並木をまっすぐ進む)
- JR武蔵野線・南武線「府中本町駅」より徒歩約5分
- 立地特徴:古代武蔵国の政治・経済・文化の中心「国府跡」に隣接し、府中市街地の中心に広大な鎮守の杜を形成。
徒歩圏内の近隣パワースポット、歴史的散策スポット
- 武蔵国府跡(国衙跡):神社隣接。古代の政庁跡が保存・展示されている国指定史跡。
- 国司館と家康御殿史跡広場:古代国司の館および徳川家康の府中御殿があった歴史広場。
- 妙光院・善明寺:周辺に点在する平安・鎌倉創建の名刹寺院群。
- 府中高札場:旧甲州街道沿いにある江戸時代の公共掲示板跡。
近隣のおすすめお食事処、カフェ、休憩スポット
- 神社の杜のテラス / 府中駅前茶寮:参拝前後に立ち寄れるカフェスポット。
- 青木屋(けやき並木通り店):万葉銘菓「武蔵野日誌」で有名な老舗和菓子処。
- 武蔵野うどんの老舗処:府中駅・府中本町駅周辺に点在する、コシの強い手打ち武蔵野うどん店。
ストーリー展開用メモ
① 近藤君とまゆみさんの取材メモ(過去・現在・未来を渡る物語)
- 季節:3月中旬。まだ空気はひんやりと澄んでいるが、馬場大門欅並木の木々には春の芽吹きの気配があり、境内の梅の名残と桜の蕾が早春の光を浴びている。
- 着眼点:武蔵国のすべての神社を束ねる「総社」としての圧倒的なスケール感。欅並木を歩くときの背筋が伸びる感覚。水神社での人形流し体験や、御神木の大イチョウを見上げ、1900年もの間、人々の暮らしと祈りを丸ごと受け止めてきた大國魂大神の懐の深さに感動する。
② 佐久間とやよいのスピンオフ・ダブルストーリーのためのキーアイテム(メモ)
- キーアイテム:「からす団扇の意匠」「武蔵野日誌(和菓子)」「古代国府の境界標」。
- 関係性の描写:武蔵国六所宮の配置構造と古代官道(東山道武蔵路)の測量痕跡について熱弁を振るう佐久間に対し、やよいが「佐久間さん、六つの神社を巡る前に、まずは私の歩調に合わせてお茶にしましょう?」と腕を引き、老舗甘味処で春の和菓子をごちそうするお姉さんリードの展開。