【ちーこ&蒼井スピンオフ:波除神社編(ダブルストーリー長編)】

波除神社、鳥居前、チーコと蒼井
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

【第二部:完全プライベートデート編】

『築地のマナーと、本願寺カフェTsumugiの約束』

第一章:ちーこのおねだりと、朝カフェの壁

波除神社、拝殿前、チーコと蒼井
波除神社、拝殿前、チーコと蒼井

「ねぇぇぇ〜〜〜っ! 蒼井さん! 今週末は築地! 波除神社でお参りして、築地本願寺のカフェ『Tsumugi』に行きたいの〜っ!」

ビジネス撮影の数日後。打ち合わせスペースで、私服のサロペット姿のちーこが蒼井のシャツの袖を引っ張っていた。

「おい、また袖を引っ張るな。……Tsumugiって、あの『18品の朝ごはん』で有名なところか? あれ、予約開始と同時に一瞬で埋まる超激戦だぞ。今からじゃ絶対に予約取れない」

「うぐっ……知ってるよぉ。何回ポチポチしても満席だったもん……。でも! 朝ごはんは無理でも、お昼過ぎのカフェタイムなら並べば入れるじゃん! 和スイーツ食べたいし、波除神社も私服でゆっくりお参りしたいんだもん! 蒼井さんと二人で行きたいの!」

「……っ。和スイーツに釣られてるだけだろ……」

「スイーツだけじゃないもん! 蒼井さんとデートしたいんだもん! 一緒に行ってくれないなら、蒼井さんの編集用マウスの感度、一番遅く設定しちゃうからね!」

「編集効率が死ぬだろ! ……ハァ、分かったよ、行くよ。ただし! 築地場外市場は歩き食べ禁止のマナーがあるからな。ちゃんとお店のイートインで食べるんだぞ」

「やったぁぁぁ! 蒼井さん大好き! マナーもしっかり守るからね!」

第二章:店前イートインの玉子焼きと、波乗守の不意打ち

波除神社、弁財天社、チーコと蒼井
波除神社、弁財天社、チーコと蒼井

土曜日。澄み渡る青空のもと、私服に身を包んだ二人は築地場外市場へ。 観光客で賑わう通りを進み、まずは行列のできる老舗玉子焼き店へ。

「歩き食べはNGだから、お店の前のイートインスペースで食べようね!」

「ああ、偉いな。……ほら、焼きたてのアツアツだぞ」

湯気立つ串刺しの玉子焼きを、ちーこがふーふーと冷ましながら口に運ぶ。

「んん〜っ! お出汁がじゅわ〜って広がって甘くてフワフワ! 蒼井さんも一口食べてみて!」

「はいはい……(パクッ)……美味いな。出汁がしっかり効いてる」

イートインで美味しく完食した二人は、ゴミを専用のゴミ箱へきちんと分別し、波除神社の境内へ。本殿で手を合わせ、獅子殿とお歯黒獅子を参拝する。

境内の木陰に佇んだとき、蒼井は授与所で買い求めていた、波模様が勇壮な『波乗守(なみのりまもり)』を取り出した。

「ほら、ちーこ」

蒼井はそのお守りをちーこの小さな手のひらにぽんと乗せると、そのまま彼女の手ごと、自身の大きな手で包み込んだ。

「あ……蒼井さん……?」

「お前、最近新しい動画の企画や撮影で色々悩んでただろ。……どんな荒波が来ても、俺が隣にいるから全部乗り越えられる。この波乗守みたいに、俺と一緒に高い波に乗って進もうぜ」

「〜〜〜〜っっっ!!??!?」

不意打ちすぎる蒼井の男前な言葉と手温に、ちーこの顔が一瞬で真っ赤に染まった。

「な、なんで急にそんな格好いいこと言うの……っ!? 胸がドッキュンって鳴って、心臓飛び出るかと思ったじゃん!」

「本当のこと言っただけだろ……(照れ隠しに頭をガシガシかく蒼井)。ほら、赤くなってないで築地本願寺行くぞ。Tsumugiでパフェ食うんだろ」

「もうっ! 蒼井さんのツンデレ! でも……すっごく嬉しい……っ!」

ちーこは真っ赤な顔のまま、歩き出した蒼井のシャツの裾をぎゅっと掴み、幸せそうにその背中に着いて行った。

第三章:築地本願寺カフェ『Tsumugi』と、未来への約束

丸の内_Privateチーコと蒼井
丸の内_Privateチーコと蒼井

波除神社から歩くこと数分。古代インド様式の壮麗な石造建築が青空に映える「築地本願寺」の境内へ。 二人は境内に併設された大人気の『築地本願寺カフェ Tsumugi』へ入り、ガラス越しに本堂の美しい建築美を望む席へ腰掛けた。

運ばれてきたのは、濃厚な抹茶パフェと、香ばしい和紅茶。

「はぁ〜っ……! 築地本願寺様の壮麗な建物を眺めながらいただく抹茶パフェ、なんて美味しくて贅沢な空間なのかしら……っ!」

「ああ。朝の18品の朝ごはんは予約取れなかったけど、このカフェタイムも落ち着いてて最高だな」

ちーこはパフェを頬張りながら、目を輝かせて蒼井を見つめた。

「ねえ蒼井さん! 今の『東京福めぐり』の連載企画がひと段落したら……次は『築地本願寺』と浅草の『東本願寺』の参詣・取材企画も進行する予定でしょ?」

「ああ。佐久間たちもその構想を練ってるな」

「その取材のときはさ! 絶対に予約開始の瞬間にアクセスして、超激戦の『18品の朝ごはん』の予約、絶対に勝ち取ろうね! そして朝カフェリベンジして、本堂にお参りしよう!」

ちーこの眩しい笑顔に、蒼井は思わず吹き出し、優しく目を細めた。

「ああ、約束だ。俺の通信環境と反射神経なら、次こそ確実に予約を勝ち取ってやる。その取材の朝は、二人でここで18品の朝ごはんを食おう」

「やったぁぁぁ! 約束だからね、蒼井さん!」

蒼井はテーブルの下でちーこの温かい手をそっと握り直した。

「仕事でもプライベートでも……これからもずっと、お前と一緒に美味いもん食って、最高の景色を見に行くぞ」

「うんっ! 蒼井さんと一緒なら、どんな波だって笑顔で乗り越えられるよ!」

築地本願寺の美しい石畳を渡る爽やかな潮風と、カフェに流れる穏やかな時間。 波除神社の波乗守と、未来へ交わした朝カフェの約束に見守られた二人の絆は、仕事でもプライベートでも決して離れることのない強さで結ばれ、チームケロの次なる旅路へ向かって、どこまでも明るく走り出していくのだった!