【ちーこ&蒼井スピンオフ:戸越八幡神社編(ダブルストーリー長編)】

戸越八幡神社、鳥居前、ちーこと蒼井
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【第二部:完全プライベートデート編】

『戸越銀座の半分こグルメと、夢叶うさぎに誓う『跳躍』の福』

第一章:ちーこのおねだりと、戸越銀座食べ歩き作戦

戸越八幡神社、参道、ちーこと蒼井
戸越八幡神社、参道、ちーこと蒼井

「ねぇぇぇ〜〜〜っ! 蒼井さん! 今週末は戸越! 戸越銀座で美味しいものいっぱい食べ歩きして、戸越八幡神社でうさぎ様を撫でたいの〜っ!」

ビジネス撮影の数日後。打ち合わせスペースで、私服のサロペット姿のちーこが蒼井のシャツの袖を引っ張っていた。

「おい、また袖を引っ張るな。……戸越銀座って、あのコロッケとかたい焼きが有名な商店街だろ? こないだ撮影で行ったばかりじゃないか」

「仕事の撮影の時は匂いだけで我慢したんだもん! ヤヨイさんの記事にあったみたいに、アツアツのコロッケを半分こして、たい焼きも食べて、私服でゆっくりデートしたいの! 蒼井さんと二人で行きたいんだもん!」

「……っ。食べ歩きに釣られてるだけだろ、お前は……」

「食べ歩きだけじゃないもん! 蒼井さんとデートしたいの! 一緒に行ってくれないなら、蒼井さんの動画編集ソフトのショートカットキー、全部『Ctrl+Z(元に戻す)』に書き換えちゃうからね!」

「作業が一生進まなくなるだろ! ……ハァ、分かったよ、行くよ。ただし! 食べすぎてお腹壊すなよ」

「やったぁぁぁ! 蒼井さん大好き! 約束だからね!」

第二章:戸越銀座の「半分こ」と、まっすぐな参道

戸越八幡神社、拝殿前、ちーこと蒼井
戸越八幡神社、拝殿前、ちーこと蒼井

土曜日。澄み渡る秋空のもと、私服に身を包んだ二人は東急池上線の戸越銀座駅へ。 全長約一・三キロメートルに及ぶ商店街は、美味しそうな匂いと活気に満ちあふれていた。

「蒼井さん見て! 揚げたての名物コロッケ!」

「はいはい、買うから落ち着けって」

湯気立つサクサクの戸越銀座コロッケを受け取ったちーこは、ふーふーと息を吹きかけ、真ん中から綺麗に二つに割った。

「ほら、蒼井さん! 半分こ!」

「お、サンキュー。……(サクッ)……美味いな。ジャガイモの甘みがしっかりしてる」

「でしょ〜! 半分こして食べると美味しさ二倍だね!」

さらに二人は、パリッとした薄皮のたい焼きや、香ばしい焼き小籠包を分け合いながら、笑顔で商店街を進む。 賑やかな通りを抜け、木々の緑が広がる戸越八幡神社の鳥居をくぐると、ふっと心地よい静けさが二人を包み込んだ。

「わあ……! 商店街から入った瞬間、空気がすーっと澄んで気持ちいいね!」

「ああ。このまっすぐな参道と広々とした杜は、何度来ても落ち着くな」

二人は並んで敷石を踏みしめ、拝殿で手を合わせた。

第三章:夢叶うさぎの前の告白と、未来への跳躍

Privateチーコと蒼井
Privateチーコと蒼井

参拝を終えた二人は、参道脇にちょこんと佇む『夢叶うさぎ』の像の前へ。 ちーこが愛おしそうにうさぎの頭をそっと撫でる。

「可愛いなぁ……。お仕事の時はじっくり触れなかったけど、本当に願い事をぴょんって跳躍させて叶えてくれそうだね」

ちーこが微笑んでいると、蒼井がふと真剣な表情になり、ポケットから授与所で拝受していた『夢叶守』を取り出した。

「ほら、ちーこ。手を出せ」

「えっ……? これ、うさぎ様のお守り……?」

蒼井はそのお守りをちーこの小さな手のひらに乗せると、そのまま彼女の指先ごと、自身の大きな手でガチッと力強く包み込んだ。

「あ……蒼井さん……?」

「お前、最近『もっとすごい映像を撮れるカメラマンになりたい』って、夜遅くまで勉強してただろ。……この夢叶うさぎみたいに、お前の夢がどこまでも高く跳躍できるように、俺が最高のプロデュースと編集でお前を押し上げてやる。お前の夢は、俺の夢でもあるんだからな」

「〜〜〜〜っっっ!!??!?」

不意打ちすぎる蒼井の熱い言葉と手の温もりに、ちーこの顔が一瞬で真っ赤に染まった。

「な、なんで急にそんな格好いいこと言うの……っ!? 胸がドッキュンって鳴って心臓飛び出そうなんだけど!」

「……本当のこと言っただけだろ(照れ隠しに首元まで赤くなりながら頭をかく蒼井)。お前の努力は俺が一番知ってるからな。ほら、赤くなってないで境内のソファで休むぞ。手、繋いだままでいいだろ」

蒼井はぎゅっと握った手を離さず、ちーこを優しく引き寄せて境内の木陰のソファへと向かった。

秋風が木々を揺らし、木漏れ日が二人の手を優しく照らし出す。

「蒼井さん……っ! ありがとう……! 私、蒼井さんと一緒なら、どんな高い夢だってぴょんって跳び越えて叶えられる気がするよ!」

「ああ。仕事でもプライベートでも……これからもずっと、美味いもん半分こしながら、一緒に上を目指そうぜ」

「うんっ! 最後の蛇窪神社も、ずっとずっと蒼井さんの隣でいっぱい笑うんだからね!」

広々とした戸越の杜に広がる穏やかな時間と、二人の満面の笑顔。 戸越八幡神社の福分けの心と夢叶うさぎの跳躍に見守られた二人の絆は、仕事でもプライベートでも決して離れることのない強さで結ばれ、いよいよ迎える最終話『蛇窪神社』へ向かって、どこまでも明るく走り出していくのだった!